10年のあゆみ

ひた水環境ネットワークセンターは2002年で設立10周年を迎えました。 設立から10年の様々な活動の記録を紹介します。

洗濯キャラバン

合成洗剤の悪影響を知ってもらい、簡単な比較実験を楽しく体験してもらいながらわかりやすく説明。自然と体にやさしいせっけんの推進を目的に、キャラバン隊は要望に応え、各地をまわり大活躍しています。

洗剤公害をなくす会

本松 民子

 ひとり暮らしを始めた頃にひどい手あれを体験しました。その後せっけんに切り変えたことで手あれが良くなり、合成洗剤の怖さ、毒性について学ぶことが出来ました。今から30年前、毎日洪水のように流されるTVのコマーシャルにのって、汚れが良く落ちるという楽しいイメージを植えつけられたものでした。身の回りを清潔にするはずの洗剤が、きれいな河川を汚し、魚や生態系にも大きな影響を与えている現状を見ることで、このままでは子どもたちの未来は・・・?と。「安全性も分解性にも問題の多い合成洗剤の使用をやめて暮らしの洗浄剤としては安全性、分解性の高いせっけんを使いましょう」と呼びかけ運動を続けてきました。同時にせっけん使用を進める運動を通して見えてきた様々な環境問題は次第に大きな社会問題へと発展して行きました。ひた水環境ネットワークセンターの設立と同時に「洗濯キャラバン隊」のアドバイザーとして活動が始まり、より多くの人に伝えることで啓蒙、啓発を促し活動の幅も広がり、鹿児島、佐賀、長崎、福岡まで「出前洗濯キャラバン隊」が始まりました。
 この取り組みの大きな目玉「洗濯機2台とJCの若さあふれるメンバー」が中心となり、毎回汗と労力との結集があったからこそ今日の活動が出来たのです。 この活動を続けることで家庭の主である奥様に理解していただき生活そのものが変わって行き、合成洗剤からせっけんに切り替えたことで子どものアトピーが改善され喜ばれるケースもあり、このことは大きな財産として今も語り継がれています。婦人会、学校、公民館での講演は親子で学ぶ良い機会となりました。良い事と、悪い事、使用して良いもの、悪いものの区別が出来る大人へと成長して行くことでしょう。使用することで、加害者であり、被害者にもなるのです。この活動を通して、気付いていただくことが一番の目的であります。一人でも多くの人がもっと身近な環境問題として取り組んでもらいたいと思います。昔、水が友達であり、川の中で一日中遊んでいた幼少の頃を思い出し、「子どもたちに泳げる川を!」と、語り続けて行くことが、私の生き様となるでしょう。
「みんなせっけん 大好き!」

1994年に発案
初年度開催回数31回 参加総数2,143人